海外ネット「米国にそんなカードがあるのか?」米国が中国に日本へのレアアース輸出再開を要請との報道に海外掲示板の反応は超冷ややか
海外の大手掲示板Redditにて、「米国政府が中国に対し、日本へのレアアース(希土類)の輸出を再開するよう正式に求めた」というニュースが大きな議論を呼んでいます。
ハイテク機器や半導体、電気自動車(EV)だけでなく、軍事兵器の製造にも不可欠とされるレアアース。しかし、コメント欄の海外ネット民たちの反応は非常に冷ややかで、「なぜ中国がアメリカの言うことを聞かなければならないのか?」「西側諸国が半導体やハイテク製造装置の対中輸出を制限しておいて、自分たちは原材料をよこせというのは虫が良すぎる」といったツッコミが殺到。
その一方で、「日本は2010年のレアアースショック以降、すでに脱中国依存をかなり進めている」「実はレアアースの採掘自体より、環境汚染を伴う『精製プロセス』を中国に丸投げしてきた30年間のツケが回ってきているだけだ」といった、産業構造の核心を突く鋭い分析も寄せられています。海外のリアルな反応を見ていきましょう。
中国側:「いや、なんでうちがそんなことしなきゃいけないの?」って話だよな。
世界中が最先端半導体(チップ)の規制ばかりに気を取られている間に、中国はもっと根本的な「鉱物資源(原材料)」をしっかりと握りしめていたわけだ……。
まぁ、どうであれ日本にとってはそれほど大きな問題にはならないと思う。日本はすでに中国へのレアアース依存度を約60%にまで引き下げていて、今後も減らし続ける予定だからね。
2010年の事件(尖閣諸島沖衝突事件に伴う禁輸措置)の後、東京は代替サプライチェーンの確保に死に物狂いで取り組んできたし、現在は南鳥島沖などの海底採掘の試験運用も猛烈に進めているよ。
すべての国が、重要な鉱物資源や製造能力の「中国依存からの脱却(自立)」を今すぐ始めるべきなんだよ。これこそが日本が自国のためにできる最善のことであり、事実としてとっくにやっておくべき長年の課題だったんだ。
それで、中国がレアアースの輸出を再開してくれるまっとうな「理由」とやらはアメリカにあるのか?
あらゆる半導体チップはケイ酸塩(珪素)で作られている。これはアメリカの秘密兵器だぞ、世界最大の鉱山を米国が持っているんだから。これがなければ単純なシリコンチップすら手に入らない。だから米国も中国も、互いの喉元を締め上げる(致命的な物資をカットする)能力をそれぞれ持っているんだ。特に米国は、基礎的なマイクロチップに必要な原材料の供給を世界規模で遮断できる。チップに使えるほど純度の高い珪酸塩を生産できる鉱山は、アメリカの他にはフランスなど数カ国しか存在しないはずだ。
(上のコメントへの反信)いや、それは間違い。中国はケイ酸塩の世界最大の輸出国であり、高品質の珪砂(シリカサンド)の生産でも世界をリードしている。気になって今調べてみたけれど、米国が中国に対して優位に立てるような素材のカードなんて何もないよ。米国が中国に対して持っていた唯一のカードは「最先端半導体」と「半導体製造装置」だった。そしてそれらはすでに中国への輸出を禁止してしまっている。
つまり、現状のアメリカには中国に対抗して切れるカードが文字通り残っていないんだ。日本もカードを持っていない。アメリカがこの日本の問題に首を突っ込むこと自体が滑稽だよ。
(上の珪素が秘密兵器というコメントへの皮肉)アメリカの秘密兵器がなんだって? 半導体に加工することもできない未精製の石英(クォーツ)の上にただ座り込んで、自分たちへの半導体供給をストップさせることか?
アメリカはこの分野で何のカードも握っちゃいない。彼らは自国の採掘経済を崩壊させないために、ただクォーツを売り続けるしかないんだよ。
「レア」アースという名前だけど、実際には地球上にいくらでも豊富にある鉱物なのは知っている。だけど、それをどこにでもある一般的な資源(珪素など)と同列に扱って「対抗できる」と言い張るのは流石に無理がある。中国は自国だけで必要な資源をすべて賄えるよ。
誰もが「中国への依存を減らしたい」と口では言うけれど、実際に「じゃあ中国の代わりをどこにするか」という具体的なコストを払う段になると、みんな尻込みするんだよね。
レアアースは現代における「新しい石油」であり、中国はそのパワーを完全に熟知している。
現実を言えば、レアアース自体はそんなに珍しい(レアな)ものではないんだ。本当に難しいのは「精製(リファイニング)プロセス」の方。そして世界中の国々が、その面倒で汚れるプロセスを30年前にすべて中国にアウトソーシング(丸投げ)した。その結果がこれさ。
補足すると、中国のレアアース生産の総価値は、何をどこまでカウントするかにもよるが、年間約20億ドル(約3000億円)程度にすぎない。一般的な鉱物も含めた高めの見積もりでも、せいぜい数百億ドルだ。
数年前に読んだ面白い統計がある。レアアース全体の生産価値は、世界の「銅」の需要総額のわずか0.4%にすぎないんだ。地中の埋蔵量としては、いくつかのレアアースは銅と同じかそれ以上に豊富に存在しているのにも関わらずね。
中国がこの分野で事実上の独占権を持っている本当の理由は、資源としての『金銭的価値が低すぎる』ため、他のどの国もわざわざ他の鉱物からレアアースを分離・抽出するための産業基盤を維持しようとしなかったからなんだ。
リチウムやチタンといった、需要が桁違いに多く市場価値が高い資源は「クリティカル(重要)鉱物」ではあるが、これらはレアアースとは別物だ。
レアアースの主な問題は、化学的性質が非常に似通っている(しかし電気的性質は異なる)ため、多くの場所に微量ずつしか存在しないこと。つまり抽出がとにかく面倒なんだ。莫大な量の鉱石をごっそり処理するか、極めて運よく高濃度の場所を見つけたとしても、やはり大量の土を掘り返す必要がある。
アメリカをはじめとする非中国圏の国々も、1990年代まではこの手の鉱物を大量に生産していた。ただ、維持するだけの商業的価値が見出せなくなっただけだ。どこの鉱山会社も、わずか数千万ドルの利益(売上)を得るために、数億〜数十億ドルもの巨額のインフラ投資をしたくはないからね。しかし、本気になれば中国抜きでの生産体制の再構築はそこまで難しい話ではない。数日分の石油生産で得られる資金があれば、何十年分ものレアアース供給体制を賄うことができるんだから。
中国が、日本が進めている軍備再強強(防衛力増強)に必要な原材料を、自ら進んで喜んで売るわけがない。ゼロパーセントの確率だね。
いや、交渉次第では普通に売ると思うよ。中国はそこまで単細胞な動き方はしない。彼らの外交はもっと洗練されている。もし全面的な禁輸(全面バン)なんて極端な手段をとれば、日本は国家の存亡をかけて、どれだけ大金を払ってでも他国から無理やり調達ルートを開拓するだけだと知っているからね。
中国は「最高の供給源」ではあるけれど、「唯一の供給源」というわけではない。これは単なる彼らの『外交交渉のチップ( bargaining chip)』だよ。要は、彼らにとって見合うだけの見返り(価格や政治的妥協)を提示できるかどうかだ。
(上のコメントへの返信)『唯一の供給源ではない』というのは聞こえの良いワンフレーズだけど、今回のケースに関して言えば、高純度の「最終加工された永久磁石(レアアースマグネット)」の分野において、中国は事実上の『唯一の供給元』と言っていいレベルだよ。採掘だけの話じゃないんだ。
現に日本はすでに他国へのシフトを完了しつつある。2010年に中国が同じようにレアアース禁輸カードを切って以降、日本は必要量の40%を中国以外のルートから調達しているんだから。
これは1970年代の「OPEC(石油輸出国機構)による石油禁輸ショック」と全く同じ構図だよ。当時は世界中に激震が走り、甚大な被害が出たけれど、それが起爆剤となって西側諸国はOPEC圏外での石油探査や掘削を必死に行うようになった。結果として、現在のOPECの支配力は当時とは比較にならないほど低下(無力化)しただろう。今回のレアアースも同じ道を辿ると思う。
中国側からすれば、「お前ら(アメリカ)こそ自分の国の心配でもしてろよ」って気分だろうな。
中国は、精製されたレアアース鉱物を輸入しようとする国に対して輸出ライセンス(許可制)を設けている。その割り当て量は産業や製品ごとに厳格に管理されていて、軍事目的での使用は明示的に除外されているんだ。軍事産業を抱える国が高テク兵器を作るためにはどうしてもこれが必要だから、おそらく輸入ライセンスを持つフロント企業経由で購入しているんだろう。日本は将来のためにレアアースの備蓄(ストックパイル)を必死に行おうとしているようだけど、アメリカがこうして間に入って干渉してきているのを見るに、裏でアメリカにも横流し(融通)する段取りなんじゃないかと邪推してしまうね。
セカニポ!編集部の視点
「掘るリスク」を丸投げした西側諸国に突きつけられた現実
ハイテク覇権を巡る米中対立の泥沼化の中で、日本のレアアース調達が再び国際政治の主戦場としてクローズアップされているのが非常によく分かるスレッドですね。
多くの海外ネット民が指摘している通り、「レアアース(希土類)自体は地球上にそこまで珍しくないが、環境汚染を伴う『精製・分離プロセス』のコストが合わず、西側諸国が30年間中国に独占させてきた」という産業構造の歪みが、現在の中国の圧倒的なカードの強さを生み出しています。半導体の完成品や製造装置の禁輸で先制パンチを入れたアメリカに対し、中国側が「じゃあ原材料の蛇口を閉めるね」と応戦するのは、国際政治のパワーゲームとしては至極当然の流れと言えます。
その一方で、専門家肌のユーザーが指摘しているように、日本が2010年のレアアースショック以降、オーストラリア(ライナス社)などとの提携によって着実に「脱・中国100%依存」の仕組みを作り上げてきた実績を評価する声があるのも注目点です。かつてのオイルショックが新しい油田開発(北海やアラスカなど)を促したように、今回の地政学的リスクが結果として日本の海底資源開発(南鳥島レアアース泥など)や、代替素材の技術開発をさらに加速させるトリガーになるという見立ては極めて現実的です。
「アメリカにはもう中国を脅せるカードが残っていないのでは?」という冷ややかな目線も含め、綺麗事だけでは進まないサプライチェーンの「デカップリング(経済分断)」の難しさを痛感させられるディスカッションでした。
アメリカが仲介に入る形で中国に輸出再開を迫っていますが、中国がこれに素直に応じる可能性はあると思いますか?
また、日本が進める「海底レアアース採掘」や調達国の分散は、今後の日本の完全な資源自立に繋がると思いますか? ぜひ皆さんの見解をコメント欄で聞かせてください!

中国さんいじわるしないで〜
返信削除WTOに訴えろよ。WTOへの加盟を日本等に懇願しておいていいとこ取りは許すな
返信削除いや輸出規制されたままでいいよ
返信削除平和ボケした日本がもっと危機感持って沖ノ鳥島のレアアース採掘早めるのには好都合
アメリカはアメリカで日本に恩を売ろうとしただけで自国に影響ない限り口先介入だけで終わり
返信削除中国はメリットが無い限り従う必要は無い
日本は中国が輸出を止めたレアメタルが無くとも問題が無い様に粛々と他の調達方法を進めるだけ
スレッド内の書き込み内容は少し古いな
アメリカに力が無いのではなく、中国がルールや契約を守らないだけの話だろう。
返信削除その結果は誰もが予測してる話。何も期待できない。過去の教訓ってやつだ。
アメリカ側のポーズとして話をするなら十二分。現に協力関係にある。
レアアース昔規制攻撃してみたら日本が技術公表したり開発したりで必要な割合を下げた結果レアアースの価格大幅下落したのにねぇそれ以降戻っていないし当たり前だが必要とされる量は日本のような大規模生産国一つでも減ると影響はかなり大きい。
返信削除日本は今回の分野でももちろん研究中だが果たして開発で来た時は歴史は繰り返すのだろうかね?w
とはいえ中国人の技術の向上に非人道的なこともできるというのも強みであるから侮らないくらいがちょうどいい