アメリカ人「日本とドイツで子供の将来を考えるならどっち?」ドイツ在住のアメリカ人、ビザ喪失を機に「妻の母国・日本」へ移住するかドイツに残るかで海外掲示板にガチ相談
今回ご紹介するのは、海外の移住コミュニティに投稿された、ある国際結婚ファミリーの切実な選択についてのディスカッションです。
投稿主はドイツの在米軍基地で9年間働いてきたアメリカ人男性。妻は日本人で、7歳と5歳の子供たちはドイツで生まれ育ち、現地の学校に通うドイツ語ネイティブです。しかし、投稿主が米軍の仕事を辞める(=軍関係者の特別ビザを失う)ことに伴い、今後の滞在をどうするかの選択を迫られています。
当初は、奥さんがドイツで看護師資格の書き換え(Anerkennung)プログラムを始め、それをベースに新たな滞在許可を得る予定でしたが、病院側とのコミュニケーションが非常に悪く、もし計画が頓挫した場合は「妻と子供たちが市民権を持つ日本(冬でも温かい亜熱帯の島=おそらく沖縄など)」へ引っ越すことを視野に入れているとのこと。
投稿主がまとめた両国のメリット・デメリット、そしてこれに対する海外ネット民たちのリアルなアドバイスを見ていきましょう。
- 日本の良い点: 家族の3/4が市民権持ちなので移住が楽、治安が良くフレンドリー、歴史的な円安、冬が寒くない、医療制度が優秀、親族がいる。
- 日本の悪い点: 外国人/ハーフ(Hafu)への偏見や stigma(烙印)の懸念、少子高齢化で国の未来に不安、車で海外旅行に行けない、大学の学費が高く質もドイツより劣る。
- ドイツの良い点: 自然が美しい、文化に馴染んでいる、大学がほぼ無料かつ優秀、食料品が安くて高品質、ヨーロッパ中を簡単に旅行できる。
- ドイツの悪い点: ルールに厳格すぎる人や「カレン(口うるさい人)」が多い、外国人局(Ausländerbehörde)の手続きが地獄、ドル建て資産なので現在のユーロ高(ドル安)が痛い。
- 共通点: 税率はほぼ同じ、義務教育の質はどちらも高い。パパはドイツ語・日本語ともB1〜B2レベルだが、子供たちは圧倒的にドイツ語の方が得意。
セカニポ!編集部の視点
「見た目の外国人」と「文化的な外国人」どちらが生きやすいか
ドイツと日本、どちらも世界最高峰の治安とインフラを誇る先進国ですが、そこに住む「ハーフの子供」と「国際結婚ファミリー」が直面する壁の性質は全く異なることが、このRedditのやり取りから生々しく伝わってきます。
スレ主であるアメリカ人パパの「子供たちの見た目がアジア系寄りだから、ドイツにいてもどうせ外国人扱いされる。なら見た目で溶け込める日本のほうが生きやすいのでは」という視点に対して、海外の経験者たちが「日本は見た目が溶け込めても、言葉や文化の同調圧力が強いから、内面のガイジン扱い(ハーフへの目線)のほうが精神的にきついぞ」と一斉に警告しているのが非常に印象的です。
ドイツ(欧米)的な「個人の自由と、多様な見た目の外国人たちが暮らす社会」か、日本的な「見た目の安心感と、高い均一性を求められる社会」か。
さらに、日本の学校教育における「朝から晩まですべてを拘束されるハードさ(塾・部活)」への懸念や、ドイツの「外国人局の対応の遅さ・お役所仕事の冷酷さ」など、どちらの国にも一長一短のリアルな泥臭さがありますね。スレ主自身は経済的に余裕があり、ブラックな日本企業で働く必要がないという強みがあるようですが、すでにドイツ語ネイティブとして育っている7歳と5歳の子供たちの教育環境を考えると、このビザ手続きの成否は家族の運命を大きく左右しそうです。
見た目はアジア系だけど中身はドイツ育ちのハーフの子供たちにとって、将来チャンスが多いのは「ドイツ」と「日本」どちらだと思いますか?
また、国際結婚ファミリーが海外で暮らす際、やはり「お役所のビザ手続きの理不尽さ」が一番のエネルギー泥棒になりますよね。皆さんのご意見や体験談をぜひコメント欄で教えてください!

ここにいる大半の人は日本に住んだことがないと思うけど、個人的な意見を言わせてもらうね。
私なら、あの極端な「労働文化」と、どれだけ長く住んでも永遠に「外国人」として扱われる stigma(社会的烙印)があるという理由だけで、日本に住むのは絶対に避けるよ。あなたの子供たちは、日本にいれば生涯にわたって「ガイジン/外国人」として扱われることになる。その現実ははっきりと自覚しておくべきだ。
それに、もし子供たちの日本語が年齢相応に十分でないなら、高額な学費を払って英語で教えるインターナショナルスクールにでも入れない限り、日本の学校生活に順応するのはものすごく苦労すると思うよ。
(上のコメントの「永遠に外国人扱い」という部分に対して)あぁ、出たね。古き良き「ハーフ(Hafu)」問題だ。
意見をありがとう。一応、子供たちはドイツで日本の補習授業校に毎週通っているけれど、日本で毎日現地の学校に通うのとは訳が違うことは分かっている。
5歳の下の子はまだ若いからすぐに馴染めると思うけど、7歳の上の子は(日本に引っ越すとなれば)小学2年生からスタートになるから、大激変になるだろうね。幸い、ゼロからのスタートではないし、賢い子だから追いつけるとは思うけど、家庭教師をつけたりたくさんのサポートが必要になると思う。
ハーフの扱いについてだけど、うちの子たちの見た目は完全にアジア(東洋)系寄りなんだ。だから正直、ドイツにいたとしても見た目で外国人扱いされる(偏見を持たれる)可能性はあるから、その点に関してはどっちの国にいても「引き分け(どっちもどっち)」かなと思っているよ。🤷
ドイツの「デュッセルドルフ」への引っ越しは考えたことある? あそこには巨大な日本人コミュニティがあるよ。
日本語が話せる看護師の需要はあそこなら間違いなく高いはずだし、奥さんの看護師資格の書き換え手続きも、前例が多いから他の地域よりスムーズに進むんじゃないかな。
(上のコメントへの返信)うん、デュッセルドルフには何度か旅行で行ったことがあるよ!
ただ問題なのは、看護師の資格認定を行うのは、勤務する個別の病院ではなく、その連邦州の「社会福祉局(LAS: Landesamt für Soziales)」なんだ。だからどこの都市で働こうが、州の機関を通さなきゃいけない。私たちが今住んでいる場所の近くにも、海外から看護師を大募集している大病院があるんだけど、そこの行政手続きの連絡があまりにも遅くて困り果てているんだよね……。
ちょっと実験として、全く同じ質問を日本の掲示板(あるいは日本在住者のコミュニティ)でも投稿してみてほしいな。
私は日本に行ったことがないから限られた意見しか言えないけれど、自分ならドイツに残る。子供たちの将来の選択肢やチャンスという面では、日本よりもドイツ(およびヨーロッパ全体)の方が圧倒的に可能性が広がっていると思うから。
(上のコメントへの返信)それは良いアイデアだね!
確かに、子供たちの将来の選択肢の多さで言えば、ドイツやヨーロッパのほうが確実にあると思う。
もし日本に行くことになったら、子供たちがドイツ語を忘れないように、夏休みにドイツのサマーキャンプやインターンシップにフル参加させて流暢さをキープさせるのはどうかな? そうすれば、日本で育ちつつ、将来は「留学生」としてドイツの無料の大学に進学するというルートも作れるかもしれない、なんて考えているよ。
私は日本(東京)に3年住んだあと、今はドイツ(ミュンヘン)に5年ほど住んでいる者です。
妻と「また数年間だけでも日本に戻りたいね」と話すことはよくあるよ。日本には本当に魅力的なところがたくさんあるから。でも、私たちは最終的には必ずドイツに戻ってくるだろうな。なぜなら、最初の滞在時、日本で外国人として暮らしていると、どうしても「二等市民」のように扱われている感覚が拭えなかったからだ。それに比べると、ドイツではそこまで強い疎外感を感じることは少ない。
それと、あなたと奥さんは「多文化なバックグラウンドを持つ子供」を育てる覚悟ができているかな? 文化的な受容度の違いは結構大きな問題になり得る。
今のあなたは、家族にとって「どこを終の棲家(定住地)にするか」を決める重要な局面にいるようだね。ミリタリー(米軍基地)という保護膜がない状態で、家族がどれだけその土地の文化に適応できるかを一度問い直してみるといいよ。
こういう難しい決断のときは、コインを投げてみるのも手だ。もし出た結果を見て「胸が締め付けられるような感覚」になったら、自分が本当はどちらの選択肢を望んでいたのかが逆によく分かるから。どちらの道を選んでも、あなたの家族にとって最善の結果になることを祈っているよ!
(上のコメントへの返信)アドバイスをありがとう!
ただ、正直なところを言うと、妻と子供たちは日本国籍(市民権)を持っているから、ドイツにいるよりも日本のほうが社会的に「受け入れられやすい」んじゃないかと思っているんだ。ドイツで彼らが拒絶されているわけではないけれど、ドイツにいるとどうしても日常的に『どこの国から来たの?』と質問される。日本にいれば(見た目がアジア系だから)そんな質問攻めに遭うことはないはずだ。
子供たちは毎年日本に行っているし、週に一度は日本の学校(補習校)に行っているから文化はほぼ理解しているけれど、それが毎日の生活になるのとは全く違うことも理解しているよ。
私が考える「日本移住後の最大の障壁」は、やっぱり学校制度(教育環境)だね。日本だと、子供たちは朝8時に家を出て、夕方5時〜6時まで部活や塾、習い事をこなして歩いて帰ってくるのが普通だよね? 子供にとっても親にとっても負担がすごいし、ドイツに比べると家族で一緒に過ごせる日常の時間が少なくなってしまうのが懸念点だ。
私は日本に行ったことはないけれど、もしその状況なら日本移住を選ぶかな。
奥さんは日本なら面倒な資格の書き換え(Anerkennung)をしなくていいし、何より子供たちが自分たちのルーツである国の文化と言語をより深く学ぶ絶好のチャンスになる。奥さんと子供が日本人である以上、生活の立ち上げは圧倒的にイージーのはずだ。
偏見についてだけど、ドイツにいれば家族の『全員』が外国人扱いされる。一方で、日本に行けば、子供たちは制度的には外国人ではないけれど、もしかしたら外国人っぽい扱いを受けるかもしれない、という違い。あなたに関しては、ドイツにいようが日本にいようが『どっちみち外国人』なんだから、状況は変わらないよ。
いくつかの国に住んだ経験があるけれど(日本はない)、家族の今後の生活の安定を考えるなら、なんとかドイツに留まるのが一番楽だと思うよ。もし温かい気候が恋しいなら、将来的にヨーロッパの南(南欧)に引っ越すことだってできるんだしね。奥さんの看護師の滞在許可書類も、時間はかかっても最終的にはちゃんと承認されると信じているよ。
(上のコメントへの返信)温かいコメントをありがとう!
私たちはここの生活を愛しているし、間違いなくあらゆる手続きをルール通りに(by the book)進めて、なんとかドイツに残るために全力を尽くしているよ。日本に行くほうが簡単そうだからといって、安易にドイツの生活を諦めるつもりはない。なぜなら、日本での生活が本当に今より良くなる保証なんてどこにもないからね。
もし妻のビザがどうしても出なくて、私が家族を養うために、自分が嫌いな未経験の仕事(工場など)をしなきゃいけなくなったら……子供たちのために耐えるつもりではいるけれど、いつか精神的に限界が来るかもしれない。でも、ちょっと最悪のシナリオばかりを考えすぎているかもしれないね。
私はドイツ人だけど、仕事で日本の典型的な労働環境に関わったことがある。日本に『過労死(Karoshi)』なんて不名誉な言葉が存在するのには、明確な理由があるんだ。先輩・後輩の上下関係も、時として非常に有毒(トキシック)になり得る。もし可能なら、まずは数ヶ月間だけでも日本でインターンや仮生活をして、自分の期待に合うか確かめてみたほうがいい。
もしあなたが『日本人は一般的に職場で親切でフレンドリーだ』と思っているなら、本当に日本の労働文化についてもっと勉強し直したほうがいい。彼らの職場の人間関係はめちゃくちゃ陰湿になり得るよ。ただし、それは絶対に表立っては行われず、常に『文脈の行間』で行われるんだ。日本の『建前(tatemae)』という言葉を調べてみるといい。あれはグループの調和(和)を保つための偽りの親切さだ。日本の組織では、個人の事情よりも『グループの調和』が【常に】何よりも最優先される。例外なくね!
それに、日本に行ったらあなたはハーフの父親、子供たちはハーフと呼ばれる。日本の文脈において『ハーフ(半分)』というのは、見方によっては『半分欠けている、不完全である』という意味合いとして捉えられることすらあるんだ。
『日本に行くべきじゃない』と言いたいわけではない。ただ、日本には多くのダークサイド(暗部)があり、彼らはそれを覆い隠すのが非常に上手い、ということだけは覚悟しておいたほうがいいよ。🙂
(上のコメントへの返信)貴重な意見をありがとう!
もし日本に行くことになっても、私は日本のドメスティックな会社で働くつもりはないよ。幸い、私たちは経済的にはある程度自立(リタイアに近い状態)しているし、もし仕事をするとしても、外資系(アメリカ系)の企業で働くか、リモートで働くつもりだからその点は大丈夫だと思う。